2024年8月1日

金融機関の住宅ローン事務とは、どのような仕事なのでしょうか。
事務職への転職を考える中でローン事務の存在を知ったものの、「具体的にどこでどのような仕事をするのかよくわからない」という人もいるでしょう。
この記事では、金融機関における住宅ローン事務の仕事内容をはじめ、活躍できる金融機関、向いている人の特徴について解説します。
住宅ローン事務に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
金融機関の住宅ローン事務の仕事とは?

金融機関の住宅ローン事務とは、住宅ローンに関する業務を行う事務職のことです。
そもそもの住宅ローンとは、新築・中古マンションの購入や一戸建て建築の際に金融機関から借りる住宅取得専用ローンを指します。
各金融機関がさまざまなプランを展開していて、借り換えやリフォームに使えるものもあります。
住宅ローンを利用することで高額になりがちなマイホーム購入が可能となる一方、利用にあたっては必ず審査があることが特徴です。
住宅ローン事務は、融資や契約といった住宅ローンに関するさまざまな業務を担当します。
ここでは、金融機関の住宅ローン事務の具体的な仕事内容について解説します。
住宅ローン事務は「金融事務」のひとつ
住宅ローン事務は、金融業界における「金融事務」のひとつです。
金融事務とは、銀行・証券会社・保険会社といった金融機関で働く事務職を指します。
一般事務に比べ、対面・電話・メールなどでお客様と接する機会が多いことが特徴です。
住宅ローンを扱うため、金融や不動産に関する知識が求められます。
住宅ローンに関する手続きが主な仕事
住宅ローン事務の主な仕事は、住宅ローンに関する融資や契約に関する手続きです。
具体的には、次のような業務を担当します。
●住宅ローン窓口での対応
●事前審査の書類チェック
●契約に伴う書類チェック・発送
●専用システムなどへの入力作業
一人で黙々と作業するデスクワークだけでなく、顧客や不動産業者と対面でやり取りする機会も少なくありません。
不動産事務の経験が生きる仕事
住宅ローン事務の仕事では、不動産業界での経験が役立ちます。
不動産売買契約や不動産登記に関する実務経験を業務に活かせるためです。
たとえば、売買契約書や登記簿謄本等の書類になじみがあれば、住宅ローン事務に転職後、住宅ローン登記や担保物件調査に関する書類をチェックしやすくなるでしょう。
また融資の判断には、不動産に対する適切な知識や鑑定力が必要となります。
住宅ローン事務は、未経験からでも就職・転職が可能な仕事です。
とはいえ、不動産業界での実務経験や宅地建物取引士などの資格があれば、転職時に有利に働くでしょう。
住宅ローン事務が活躍する「金融機関」の種類

「金融機関の住宅ローン事務に転職したら、具体的にどのような場所で働くのだろう?」と気になる人は多いのではないでしょうか。
ひとくちに「金融機関」といっても、その種類はさまざまです。
住宅ローン事務が活躍する主な金融機関には、以下が挙げられます。
●銀行(大手銀行(メガバンク)・地方銀行・ネット銀行)
●保険会社
●証券会社
それぞれの特性や違いについて紹介します。
銀行
銀行は、住宅ローンの貸し出しのほか、預金や為替などをメイン業務としています。
住宅ローンの借入先として、真っ先に検討されやすい金融機関といえるでしょう。
紹介する金融機関の中でも、住宅ローンを扱う最も機会が多い場所です。
同じ銀行でも、大手・地方銀行とネット銀行では、扱う住宅ローンの特徴が異なります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
▼大手銀行(メガバンク)・地方銀行▼
大手銀行(メガバンク)や地方銀行では、独自の住宅ローンを展開し、金利の引き下げやさまざまなサービスを提供しています。
取り扱う金利タイプが多く、借り方のバリエーションが豊富であることが特徴です。
大手銀行とは、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行のことです。
大手銀行の住宅ローンでは、年齢・勤務先・勤続年数・年収などを点数化して融資の可否を判断する点数制の審査システムを採用しています。
資金力に余裕があることから比較的金利が低く、審査のスピードが早いことも大手銀行の住宅ローンの特徴といえるでしょう。
地方銀行では、大手銀行やネット銀行と比べて金利が高くなりがちです。
一方、利用者の状況に合わせた柔軟な対応により、住宅ローン審査は比較的通りやすいといわれています。
大手銀行や地方銀行は給与の振込先や公共料金の引き落とし口座などで広く利用されることから、住宅ローンの借入先の候補になりやすい傾向にあります。
住宅ローン事務が活躍する、代表的な金融機関といえるでしょう。
▼ネット銀行▼
ネット銀行とは、実店舗を持たず、インターネット上で取引を行う銀行のことです。
住宅ローンについても、インターネットで申し込みを受け付けます。
店舗運営にコストがかからない分、一般的な銀行などに比べて住宅ローンの金利は低めです。
実店舗を構える銀行とは異なり、対面による窓口業務が発生しないため、住宅ローン事務の仕事は申込書のチェックや不備確認などが中心となります。
求人は、シフト制の派遣スタッフなどが多い傾向があります。
保険会社
保険会社は、大きく「生命保険会社」と「損害保険会社」の2種類に分けられます。
生命保険会社は「ヒト」に関する保険、損害保険会社は「モノ」に対する保険を扱う金融機関です。
住宅ローン商品のほか、団体信用生命保険や火災保険など、住宅ローンの借入に伴う各種保険商品を提供しています。
事務職は「金融事務」として、ローン関連の業務以外にも以下のような幅広い業務を担うことが一般的です。
●保険商品の説明や案内
●見積りや申込の作成・計上
●各種変更手続き
●保険料の精算
●受付から保険金支払いまでの手続き
証券会社
証券会社は、株式・債券・投資信託などの取引の仲介を行う金融機関です。
証券会社における事務職の主な業務は、次のとおりです。
●証券口座の開設や管理
●株式に関連する業務
●トレーダーやアナリストなどのサポート業務
●金融商品の説明や販売
証券会社では、住宅ローンを含むローン商品も取り扱っています。
保険業界と同様、ローン契約以外にも幅広い業務への対応が求められるでしょう。
金融機関の住宅ローン事務が向いている人の特徴

住宅ローン事務への転職を検討している場合、「どのような人が活躍できるのだろう?」と気になるのではないでしょうか。
一般的に、住宅ローン事務は以下のような人に向いているといえます。
●几帳面な性格の人
●コミュニケーションスキルがある人
●金融業界について学ぶ姿勢がある人
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
几帳面な性格の人
几帳面な性格の人は、住宅ローン事務に向いているでしょう。
数字を扱う住宅ローン事務の仕事は、小さなミスが大きなトラブルに発展してしまうことがあるためです。
担当業務の中には、契約書や大量のデータのチェックなど、同じような作業を繰り返す地道な仕事もあります。
数字の誤りや記入漏れ、誤字・脱字がないかなど、注意深くチェックしなければなりません。
ミスがないよう細部まで丁寧に確認しながら正確に仕事をこなせる人は、住宅ローン事務として評価されやすいでしょう。
几帳面かつ数字に強い人は、より向いているといえます。
コミュニケーションスキルがある人
コミュニケーションスキルがある人も、住宅ローン事務に向いています。
電話やメールでの顧客対応のほか、窓口業務では各種サービスや商品について顧客に直接説明しなければなりません。
顧客のニーズを把握し、金融商品についてわかりやすく説明できるコミュニケーションスキルが求められます。
また、業務を通じて外部関係者とのやり取りが発生することもあるため、複雑な情報を整理して正確に伝える能力が求められます。
周囲とコミュニケーションを取ることが得意な人は、業務になじみやすいでしょう。
金融業界について学ぶ姿勢がある人
金融業界について学ぶ姿勢がある人も、住宅ローン事務に向いているといえます。
住宅ローン事務は、未経験者でもチャレンジできる仕事です。
ただし、働くうえで必要となる金融・保険商品について、積極的に学ぶ姿勢が求められます。
未経験の場合は、入社後の研修や業務の中で知識の習得を目指しましょう。
金融関連の法律は頻繁に改正されるほか、次々と新しい取り扱い商品やサービスが登場します。
変化のスピードが早いため、常に新しい情報を取り入れ、自分の知識やスキルをアップデートしていかなければなりません。
金融関係の知識を常に学び続け、臨機応変に対応できる人は、住宅ローン事務として活躍できるでしょう。
金融機関の住宅ローン事務として活躍しよう

住宅ローン事務は「金融事務」のひとつです。
住宅ローンに関する、次のような業務を担当します。
●住宅ローン窓口での対応
●事前審査の書類チェック
●契約に伴う書類チェック・発送
●専用システムなどへの入力作業
電話やメールのほか、対面で直接お客様と接する業務もあります。
住宅ローンを扱うため、金融や不動産に関する知識が必要です。
不動産業界での就労経験を活かしやすいでしょう。
未経験から、住宅ローン事務への転職を目指すことも可能です。
経験の有無に関わらず、金融業界に関する知識を積極的に学び、アップデートしていく必要があります。
「几帳面な性格」「コミュニケーションスキルがある」「金融業界について学ぶ姿勢がある」という人は、住宅ローン事務として活躍できるでしょう。