不動産事務の志望動機の書き方を解説!未経験者の例文も紹介


2024年6月10日公開

不動産事務の志望動機を作成するにあたり、「どのように書けばよいか分からない」「未経験者のアピール方法を知りたい」などお悩みではありませんか?

応募先企業から好印象を抱かれる志望動機を書くためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

そこでこの記事では、不動産業界の基礎知識、不動産事務の仕事内容や求められるスキル、志望動機を書く際のポイントなどを解説します。経験者・未経験者それぞれの志望動機の例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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不動産事務の主な仕事内容

不動産事務の仕事に応募する際、応募先に適した志望動機を書くためには、「不動産業界とはどのような業界なのか」「不動産事務の仕事内容はどのようなものなのか」を理解しておくことが大切です。

ここでは、以下を解説します。

 ●不動産業界の業種

 ●不動産事務の主な仕事内容

基本知識を押さえ、志望動機の作成に活かしましょう。


不動産業界の業種

不動産業界は、大きく次の3種に分類されます。

 ●開発

 ●流通

 ●管理

「開発」は、マンションや商業開発、オフィルビルを建てることなどがメインの分野です。デベロッパー・ゼネコン・ハウスメーカーなどが開発分野にあたります。土地の仕入れから設計まで幅広い工程を手がけるため、比較的大手の企業が多いことが特徴です。

「流通」は、主に仲介業を指します。「売買仲介」または「賃貸仲介」を通じ、物件の売買や賃貸借の取引の間に入る仕事です。主に仲介手数料によって収益を上げます。

「管理」は、マンション・オフィスビル・商業施設などを管理する業種です。建物のメンテナンスから家賃回収、トラブル対応まで、幅広い管理業務に対応します。


不動産事務の主な仕事内容

不動産事務職の一般的な仕事内容は、次のとおりです。

 ●電話・メール対応

 ●来客対応

 ●資料作成

 ●データ管理

 ●契約書等の作成(説明・記名・押印)

不動産事務は、物件の問い合わせなどの電話やメール対応や、事務所へ来店されたお客さまの受付など、最初の窓口となる業務を担当します。

資料管理も業務のひとつです。次のような、さまざまな資料を作成します。

 ●間取り図

 ●店頭の広告POPやチラシ

 ●パンフレット

 ●プレゼン資料

物件情報や顧客情報の入力・修正・更新といったデータ管理も、重要な仕事のひとつです。業務において、日々新しく情報を追加したり更新したりする必要があります。更新契約の情報などが漏れることのないよう、日頃からしっかり顧客管理をしておかなくてはなりません。

Excelでデータ管理することもあれば、大手不動産会社のように専用ソフトを導入し、会社全体でデータを一元管理しているケースもあります。

不動産売買・賃貸借契約書や重要事項説明書の作成や説明なども、不動産事務の仕事のひとつです。ただし、重要事項説明書の「説明」「記名」「押印」は、宅建士の資格がなければ行えません。なお、「作成」については、資格がなくても対応可能です。

 

不動産事務に求められる知識やスキル

不動産事務に求められる知識やスキルは、主に次の3つです。

 ●不動産に関する知識

 ●コミュニケーションスキル

 ●パソコンスキル

それぞれ解説します。


不動産に関する知識

不動産事務の仕事にまず必要とされるのは、不動産に関する知識です。前述のとおり、不動産業界には開発・流通・管理という3つの分野があります。不動産に関する知識は、どの業種においても必要になるものです。

そのため、不動産の知識があるほうが転職には有利に働くでしょう。例えば宅建の資格を持っている場合「不動産の専門知識がある」とみなされ、未経験者でも採用されやすくなります。

とはいえ、初めから不動産知識に精通している必要はありません。業務をこなすなかで、徐々に専門的な知識が身についていくでしょう。「不動産が好き」という気持ちや、知らないことを積極的に学ぼうとする意欲・熱意も大切です。


コミュニケーションスキル

不動産事務には、コミュニケーションスキルも求められます。

不動産業界は、さまざまな人と接する機会が多い業界です。不動産会社にも多くの来客があるでしょう。不動産事務は来客時、受付やお茶出しなどでお客さまに接する機会が多々あります。窓口としてお客さまに最初に接することも多いため、お客さまに良い印象を与えられるコミュニケーションスキルが必要です。

他にも、問い合わせの電話対応や、営業担当の代わりに業者対応を行うこともあります。臨機応変な対応で、幅広い世代と円滑にコミュニケーションを取れるとよいでしょう。


パソコンスキル

パソコンスキルも、不動産事務に求められるスキルのひとつです。不動産事務は、以下に挙げるようなパソコンを使った業務を担当します。

 ●検索エンジンを利用したリサーチ

 ●資料や書類の作成

 ●データ入力

Word・Excel・PowerPointなどのソフトの基本操作ができれば、スムーズに仕事をこなせるでしょう。

また広告物や重要事項説明書、契約書といった重要書類の作成も、不動産事務の仕事です。契約金額や物件概要の内容に関するミスは、大きなトラブルに発展しかねません。そのためパソコンスキルとともに、数字の変化や誤字脱字など細かい部分への配慮も求められます。

不動産事務の志望動機を書く際のポイント

不動産事務の志望動機を考えるにあたり、どのように書くべきか悩む方は多いのではないでしょうか。志望動機を書く際は、次の3つのポイントを意識してみましょう。

 ●不動産事務を志望する理由を明確にする

 ●企業が求める人物像をリサーチする

 ●入社後に活かせるスキルや経験をアピールする

順番に解説します。


不動産事務を志望する理由を明確にする

まず、不動産事務を志望する理由を明確にすることが大切です。さまざまな事務職があるなかで、なぜ不動産事務を選んだのか、という点をしっかり説明しましょう。

例えば「事務作業が好き」「パソコン操作が得意」といった理由だけでは、「他の業界の事務でもよいのでは?」と受けとられ、不動産事務職への熱意が伝わらないかもしれません。「日々お客さまと接する不動産事務の仕事は、同じ作業のルーティンにならない」など、他の事務職と差別化した理由をアピールしましょう。

そのうえで、数ある不動産関係の企業から応募先企業を選んだ理由を述べることで、志望の熱意がより強く伝わります。不動産業界のなかで「なぜ自社を選んだのか」という点は、採用する側にとって応募者の本気度を図る重大なポイントになるためです。

応募先企業の魅力について的確に言及するには、同業他社とポリシーやサービスの違いを比較・分析するとよいでしょう。


企業が求める人物像をリサーチする

企業が求める人物像をリサーチしたうえで志望動機を書くことも、重要なポイントです。

例えば企業の採用ページには、その企業が求める人材像が示されていることがあります。志望動機を書く際は、一度は企業サイトをチェックしておきましょう。

企業が求める人物像を把握できたら、自身との共通点を探して志望動機に盛り込みます。企業が求める人物像に自身のどのような点がマッチしているのか、具体的なエピソードをふまえてアピールできるとなおよいでしょう。


入社後に活かせるスキルや経験をアピールする

入社後に活かせるスキルや経験をアピールすることも大切です。パソコンスキルや顧客対応の経験など、根拠となる具体的なエピソードを添えてアピールしましょう。「自身が採用されたらどのように貢献し、応募先企業にどのようなメリットを与えられるか」という点を意識することがポイントです。

また志望動機の最後は、入社後のキャリアビジョンを示して締めるとよいでしょう。人材としての将来性や「長く働きたい」という意欲をスマートにアピールしつつ、まとまった印象の文章に仕上げられます。「自分が将来なりたい姿」から逆算し、不動産事務職につくことがどのように結びつくかを説明しましょう。

不動産事務の志望動機例文

「志望動機の書き方のポイントは分かったけれど、具体的なイメージが湧かない」という方もいることでしょう。

ここでは、不動産事務の経験者と未経験者それぞれの志望動機の例文を紹介します。参考にしてみてください。


【未経験者】不動産事務の志望動機例文

【例文】

父の仕事の都合で幼い頃から転居を繰り返していたこともあり、かねて不動産に関する興味関心が高く、いつか不動産に関する仕事に携わりたいという憧れを抱いておりました。

お部屋探しについて○○を掲げる貴社の理念に共感し、今回応募いたしました。

今まではアパレル販売員を5年間続けてまいりました。流行やブランドに関する自主研究を重ね、お客さまに寄り添ったコミュニケーションを心がけたことにより、○○地区での売上トップ販売員として表彰されました。

事務職は未経験であるものの、Excelや電話応対の経験は豊富です。また現在は、宅建の資格取得を目指して勉強中で、不動産事務のプロとしてキャリアを築く準備をしております。

入社後は前職で培ったコミュニケーション能力を活かし、お客さまの気持ちを汲み取った丁寧なサポートで貴社に貢献したいと考えております。

【未経験者の志望動機のポイント】

不動産事務が未経験の場合、今まで培ってきた経験やスキルを活かして業務に携われることをアピールしましょう。新しい仕事に対する熱意を見せることも効果的です。


【経験者】不動産事務の志望動機例文

【例文】

不動産を購入するお客さまの大切な瞬間をサポートできる貴社で、前職での事務職経験を活かして活躍したいと考え、志望いたしました。

前職では、不動産仲介会社で3年間事務職として働きました。特にPowerPointを使用したプレゼン資料作成が得意で、営業担当の○件の売上アップに貢献しました。

また、○○を掲げ、○○の取り組みなどを通じて不動産に入居するお客さまの選択肢を増やすことにも注力している貴社であれば、私の資料作成能力をより活かせると考えております。不動産に関する知識を深めて業務に活かせるよう、昨年宅地建物取引士の資格も取得いたしました。

貴社に採用いただいた際は、これまでに培った経験を活かして営業担当者を丁寧にサポートし、お客さまからも感謝、頼りにされるような事務職員として貢献したい、と考えております。

【経験者の志望動機のポイント】

不動産事務職の経験がある場合、即戦力として過去経験のどのような部分が活かせるのか、という点をまとめることを意識しましょう。特に、応募先企業の業務のどのような場面で経験やスキルを活かせるのか、具体的に掘り下げるほど説得力を上げられます。

業務への理解を深め不動産事務の志望動機を伝えよう

不動産事務の志望動機を書く際は、次のポイントに気をつけましょう。

 ●不動産事務を志望する理由を明確にする

 ●企業が求める人物像をリサーチする

 ●入社後に活かせるスキルや経験をアピールする

不動産事務に役立つスキルとして、不動産に関する知識やコミュニケーションスキル、パソコンスキルなどがアピール材料になります。業界や企業研究をしっかり行い、業務への理解を深めたうえで、応募先の方向性に合う自身の強みをアピールすることを意識しましょう。

本記事で紹介したポイントを参考に効果的な志望動機を作成し、志望先からの採用を目指してください。

 

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