2025年2月12日公開
不動産営業を目指す場合、仕事への適性について把握しておくことは大切です。
この記事では、不動産業界への転職を目指す人に向けて、不動産営業に向いている人・向いていない人の特徴や主な仕事内容、
メリット・デメリットなどについて解説します。
不動産営業に向いている人5つの特徴
不動産業界への転職を目指す人は、不動産営業に対する適性を把握しておくとよいでしょう。
不動産営業に向いている人の主な特徴は、次の5つです。
1.人と話すことが好きな人
2.プレッシャーに強い人
3.目標達成に向けた向上心がある人
4.情報収集能力が高い人
5.行動力がある人
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
1.人と話すことが好きな人
不動産営業に向いている人の特徴の1つめは、「人と話すことが好きな人」です。
不動産営業は、次のようなさまざまな人と接する仕事です。
●物件のオーナー
●物件を借りたい人・買いたい人
●物件に入居中の人
それぞれの関係者の要望を把握し、適切な提案を行って契約を獲得するためには、相手の心情を汲み取ったコミュニケーションが求められます。
人との会話が苦にならないコミュニケーションスキルがある人は、お客さまと信頼関係を築きやすいため、不動産営業に向いているでしょう。
2.プレッシャーに強い人
不動産営業に向いている人の2つめの特徴は、「プレッシャーに強い人」です。
不動産営業の仕事においては、達成すべきノルマが設定されることがあります。
扱う金額が高額になりやすいことから、商談相手が取引に慎重になるケースもあるでしょう。
ときには、お客さまや上司からシビアな指摘を受ける場面もあるかもしれません。
このようなプレッシャーに打ち勝って成果を挙げられる強い精神力があれば、不動産営業として活躍しやすいでしょう。
3.目標達成に向けた向上心がある人
「目標達成に向けた向上心がある人」も、不動産営業に向いている人の特徴に挙げられます。
不動産営業の仕事では、目標とする売上額が設定されることがあります。
目標達成に向けて楽しみながら前向きに取り組める人は、不動産営業に向いているでしょう。
また業務においては、宅地建物取引業法をはじめとする不動産取引関係の最新の法律知識も備えておくことが大切です。
日々、最新の知識にアップデートしながら質の高い提案を行うなど、「成長したい」という向上心をもって目標達成を目指せる人は、現場で活躍しやすいといえます。
4.情報収集能力が高い人
「情報収集能力が高い人」も、不動産営業として重宝されやすいでしょう。
不動産にまつわる情報は、日々変化しています。お客さまに的確な提案を行うためには、不動産市場や消費者の動向、トレンドといった最新情報の収集が欠かせません。
たとえば、再開発が予定されている街では、新しい施設などが建設されることによって街のブランド力が上がれば住みたい人が増えるため、周辺の地価が上昇しやすくなります。
お客さまにとって有益な情報をいち早くキャッチしておくことで、より顧客満足度の高い提案ができるでしょう。
情報収集能力に長けていれば、周囲から信頼される不動産営業として成長できる可能性も高まります。
5.行動力がある人
「行動力がある人」も、不動産営業に向いています。不動産営業の仕事では、お客さまの都合や要望に応じた迅速な対応が求められるシーンが多いためです。
たとえば、お客さまからの問い合わせに対してスピーディに行動を起こさなければ、競合他社に先を越されて契約のチャンスを逃してしまう可能性があります。
また、フットワーク軽くさまざまな場所に顔を出して人脈を広げることは、仕事に有益な情報収集にも役立ちます。
行動力がある人はビジネスチャンスを掴みやすいため、営業成績もアップしやすいでしょう。
不動産営業に向いてない人3つの特徴
不動産営業を目指す場合、「向いていない人の特徴」も理解しておくとよいでしょう。
もちろん、向いていない人の特徴に当てはまるからといって、「適性がない」とは限りません。
一方、一般的な傾向を押さえておくことで、仕事への向き・不向きを見極めやすくなります。
不動産営業に向いていない人の特徴に挙げられるのは、主に次の3つです。
1.人と関わるのが苦手でストレス耐性が低い人
2.給料に安定性を求める人
3. プライベートを重視したい人
順番に見ていきましょう。
1.人と関わるのが苦手でストレス耐性が低い人
不動産営業の仕事では、顧客をはじめとするさまざまな人と接する機会が多いことから、円滑なコミュニケーションが求められます。
そのため、「人と関わるのが苦手でストレス耐性が低い人」は、不動産営業には向かないかもしれません。
積極的にコミュニケーションを図ることが苦手な場合、信頼関係を築いて成果につなげることが難しくなるほか、自身へのストレスにもなりやすいでしょう。
また業務においては、一定のノルマが課せられることも珍しくありません。
ストレス耐性が低い人ほど、顧客からの要望や会社からのノルマが大きな負担になるなど、働くことがつらくなってしまう恐れがあります。
2.給料に安定性を求める人
「給料に安定性を求める人」も、不動産営業に向いていない人の特徴に挙げられるでしょう。
不動産営業の給料は、基本給にインセンティブが上乗せされるケースが多く見られます。
契約を獲得するほど収入が増えるため、上昇志向が高い人には向いている可能性が高いでしょう。
一方、営業活動がうまくいかず契約が取れなければ、そのぶん収入が減ってしまうというデメリットもあります。
契約に応じた給料となるぶん金額が不安定になりやすいため、給料に安定性を求める人には向いていないと考えられます。
3.プライベートを重視したい人
「プライベートを重視したい人」も、不動産営業に向いていない人の特徴のひとつです。
不動産業界では平日休みが中心であることに加え、顧客のスケジュールを優先する機会が少なくありません。
たとえば、「土日の18時以降にしか時間が取れない」というお客さまがいた場合、契約獲得のためには自分の都合よりも顧客の都合を優先せざるを得ないでしょう。
「お客さまのために、残業や休日出勤も積極的に行う」という意識をもつ不動産営業も少なくありません。
そのため、「毎日決まった時間に働いて、プライベートを重視した生活を送りたい」という人は、不動産営業に向いていない可能性があります。
「不動産営業」の主な仕事内容
不動産営業の仕事には、さまざまな種類があります。主な仕事内容は、次のとおりです。
●販売業
●売買仲介業
●賃貸業
販売業は、戸建て住宅や分譲マンションを販売する仕事です。
居住用物件の場合、住宅展示場やモデルルームでの顧客対応も担当します。
投資用物件を扱う場合は、テレアポやセミナーなどを行って新規顧客を獲得します。
売買仲介業は、不動産を「売りたい人」と「買いたい人」をつなぐ仕事です。
不動産を売却したい売り手から依頼を受け、流通機構やWebサイトへの物件掲載などの方法によって、該当物件を宣伝します。
購入希望者からの問い合わせ対応や条件のヒアリング、内覧などを経て、買い手の候補を絞り込み、売買契約を仲介します。
賃貸業は、住居やオフィスとして「物件を借りたい人」と「物件を貸したい人」の賃貸契約を仲介する仕事です。
顧客の希望に合う物件を提案し、内見や契約などをサポートします。
これらの仕事のほかに、集客・集金・入居者対応・建物のメンテナンスといった「物件管理」などに携わるケースもあります。
不動産営業の仕事はきつい?メリットとデメリット
「不動産営業の仕事はきつい、と聞いたことがあるけれど、本当かな?」と、不安に思う転職希望者もいるかもしれません。
転職後に後悔することのないよう、仕事のメリットやデメリットはしっかり把握しておきましょう。
多くの不動産営業の仕事では成果に応じたインセンティブが支給されるため、年収アップが期待できます。
「人生における大きな買い物」といわれる不動産を扱う仕事は顧客の人生に関わることも多く、仕事のやりがいや達成感につながりやすい点もメリットに挙げられるでしょう。
一方、ノルマをプレッシャーに感じたり、給料が安定しないことを不安に感じたりすることを、デメリットとして「きつい」と感じてしまうケースも考えられます。
仕事のメリット・デメリットを理解したうえで不動産営業として活躍するためには、企業選びが大切なポイントになります。
不動産業界の会社は多岐に渡り、適性の有無だけでなく、自分が活躍しやすい会社を選ぶことも非常に重要になるためです。
とはいえ、「自分に向いている会社がよくわからない」というケースもあるでしょう。
そのため、不動産営業の仕事を始める際は、不動産業界に詳しい転職エージェントなどを活用することもおすすめです。
向いている人の特徴を知り不動産営業として活躍しよう
不動産営業の仕事には、「人と話すことが好き」「プレッシャーに強い」「目標達成に向けた向上心がある」「情報収集能力が高い」「行動力がある」という人が、特に向いているでしょう。
不動産営業への転職を目指す際は、適性だけでなく、自分が活躍しやすい会社選びも大切なポイントになります。
不動産業界に詳しい転職エージェントなどをうまく活用しながら、自分に合う職場を見つけ、不動産営業として活躍しましょう。