2025年1月17日公開
データ入力では、紙やPDF、手書きなどさまざまなデータをパソコンで入力します。
メリットが多く、簡単なパソコン操作のみでできるため、未経験でもチャレンジしやすい職種です。
この記事では、データ入力の仕事内容や向いている人の特徴について解説します。
データ入力とは?ケース別の仕事内容
データ入力といっても、企業や業種によって扱うデータはさまざまです。
それぞれ具体的な仕事内容や求められるスキルが異なります。
どのような場所で勤務するか、業種によって難易度も変わるのが特徴です。
ここでは、データ入力の仕事内容を以下の2つのケースに分けて解説します。
●事務職
●入力のみの職場
データ入力の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
データ入力:事務職の仕事内容
事務職としてのデータ入力では、さまざまな紙ベースの書類のデータを
パソコンで入力することに加え、事務作業全般を担当します。
求人では「データ入力などの事務」として募集されていることが多いため、
企業の事務担当者として働くことになることを覚えておきましょう。
事務職でのデータ入力の主な仕事内容は、以下のとおりです。
●書類作成
●書類整理
●ファイリング
●電話応対
●メール応対
●備品管理
データ入力以外のパソコン作業も多く発生するため、Microsoft Officeの基本操作、
タイピングが得意な方などが応募条件に提示されるケースがあります。
幅広い業務に携わる可能性があるため、データ入力だけでなく、柔軟にさまざまな業務に対応できる方に向いている職種です。
入力のみの職場:データ入力の仕事内容
入力のみを担当するケースでは、WordやExcelなどのMicrosoft Office製品を使ったフォーマットや、
企業独自のソフトやフォーマットにさまざまなデータを入力するのがメインの業務です。
入力のみの職場で扱うデータには、以下のようなものが挙げられます。
●顧客情報
●契約書
●伝票記録
●アンケート結果の集計
原本となるデータは、紙媒体をはじめ、手書きやPDF化されているものなどさまざまです。
正確性とスピードが求められるため、集中力のある方や細かな作業が得意な方に向いているでしょう。
チームでの仕事や他者と関わる業務はほぼなく、1人で黙々と業務をこなしていく仕事です。
すでにある情報を指定のフォーマットに入力していく簡単な作業が中心のため、
初心者や未経験の方にもチャレンジしやすい職種といえます。
在宅ワーク可能な単純作業もあり、子育て中の方など、プライベートとの両立もしやすいでしょう。
データ入力の仕事をする5つのメリット
データ入力の仕事は簡単な作業が中心のため、キーボードさえ扱えれば誰にでもチャレンジできる職種です。
1人でコツコツ進める作業が苦にならなければ、働きやすい仕事といえるでしょう。
データ入力の仕事には、以下の5つのメリットが挙げられます。
●特別な資格がなくても始められる
●デスクワークで体力的な負担が少ない
●パソコンスキルが身に付く
●1人で黙々と作業が進められる
●髪型や服装の自由度が高い
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.特別な資格がなくても始められる
データ入力の仕事には、特別な資格や専門知識が求められることはありません。
文字や数字を入力する簡単な作業が中心のため、パソコンの基本操作ができれば、未経験や子育てなどでブランクがある方でもチャレンジしやすいのがメリットです。
ただし、大量のデータを長時間扱うことになり、正確性が求められます。
紙やモニターを見続け、ミスなく文字や数字を入力する作業のため、集中力や忍耐力が必要です。
データ入力の仕事を続けることで、大量の文字や数字のデータを正確かつスピーディーに入力するスキルが身に付くのもメリットといえます。
2.デスクワークで体力的な負担が少ない
データ入力の仕事は、デスクワーク中心で歩き回ることがほとんどないため、体力的な負担が少ないのもメリットのひとつです。
冷暖房のきいた室内で作業に従事でき、快適に働けます。
パソコンを使い、座って行うルーティンワークがメインで、とくに力仕事や立ち仕事が苦手な方にとっては、メリットが大きいといえるでしょう。
3.パソコンスキルが身に付く
データ入力の仕事は、基本的にパソコンで行う業務が中心のため、継続することでパソコンスキルが向上するのがメリットです。
身に付けられる具体的なスキルには、以下のようなものが挙げられます。
●膨大なデータを正確に入力できる
●Microsoft Officeの操作スキルが向上する
●ブラインドタッチを習得できる
●タイピングスピードが速くなる
毎日WordやExcelを使用することで操作スキルが向上し、スピードや正確性も身に付くようになり、事務処理スピードの向上も期待できるでしょう。
事務職全般に必要なスキルを未経験から身に付けられるため、将来のキャリアアップを考える方にとってメリットの多い職種です。
4.一人で黙々と作業が進められる
入力のみの職場であれば、上司や同僚との関わりが少なく、1人で黙々と作業に従事できます。
コミュニケーションが苦手な方や、チームでの作業が得意ではない方、他者との交流で緊張しやすい方にとってはメリットといえるでしょう。
与えられたタスクの期日さえ守れば、自分のペースで作業ができます。
マニュアルが完備されているケースも多く、集中して1人で作業を続けられるため、プレッシャーや人間関係でのストレスを感じにくいのもメリットです。
5.髪型や服装の自由度が高い
データ入力の仕事は働く企業によって異なるものの、髪型や服装の制約が少なく、自由度が比較的高い傾向にあります。デ
ータ入力のように内勤がメインの職種では、常識の範囲で髪型や服装の規制が少なく、スーツや制服の着用も不要のケースが多いのが特徴です。
ただし、あまりに露出の多い服装や奇抜なヘアスタイル、ヘアカラーは避けるようにしましょう。
あくまで常識から外れない、清潔感のある髪型や服装を意識し、職場の雰囲気に合わせることが大切です。
データ入力の仕事はきつい?
データ入力の仕事にはさまざまなメリットがありますが、一方できついといわれることがあります。
データ入力の仕事がきついといわれる主な理由は、以下のとおりです。
●長時間の座り作業
●単調作業の繰り返し
●効率を重視しすぎる
外出もなく、立ちっぱなしになることもないため、体力に負担がかかりにくいのがメリットですが、長時間座って作業をし続けることで、目や肩に負担がかかる場合があります。
常にパソコンの画面を見続けることにより、眼精疲労、肩や首のこり、腰痛、キーボード操作による指や手首の痛みなどに悩まされるかもしれません。
作業自体も単調なルーティンワークが多いことで、飽きてしまう可能性も考えられます。
黙々と作業をするのが好きな方や忍耐力に自信のある方でない限り、モチベーションが下がってしまい、きついと思うことがあるようです。
データ入力の仕事では膨大なデータを扱うため、効率が重視される傾向にあります。
正確性とスピードを求められることでプレッシャーを感じ、精神的にきついと感じる方もいるようです。
いかに多くのデータ入力を正確にこなすかが重要であるため、定期的に正誤チェックが行われたり、ミスがあれば報告をしなければならなかったりするケースがあります。
データ入力の仕事が向いている人の特徴
データ入力の仕事は未経験でもチャレンジしやすく、パソコンの基本操作ができれば誰でもできる仕事ですが、向き不向きがあります。
とくにデータ入力の仕事が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
●集中力や持続力がある人
●パソコン作業が苦にならない人
これからデータ入力の仕事への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
集中力や持続力がある人
データ入力の仕事では、1人で黙々と膨大なデータを入力していくため、集中力が欠かせません。
長時間ひたすらデータを正確かつスピーディーに入力し続ける必要があり、持続力があって根気強く作業を続けられる人が向いているといえるでしょう。
職場によっては、ノルマがある場合が考えられます。
ノルマをこなしても、ミスが多ければ意味がありません。
とくにお金に関わるデータなど、打ち間違いが許されない重大なデータを扱うケースもあり、細かな作業が得意な方や、きちんと冷静にチェックができる方が向いています。
忙しいときや長時間作業で疲れを感じるとミスが起こりやすくなるため、慎重な性格やコツコツ作業をすることが好きな方もデータ入力の仕事に向いているでしょう。
パソコン作業が苦にならない人
デスクワークやパソコン作業が苦にならない人も、データ入力の仕事に向いています。
高度なパソコンスキルは不要であることが多いですが、長時間パソコンに向かって作業を続けることは必須です。
職場によってはExcelの関数、PowerPoint、Accessを使用するケースがあるため、すでに操作スキルのある方は即戦力として重宝されます。
タイピングスピードが速い方や、パソコン作業での事務処理スピードが速い方、自分なりに作業の効率化を考えられる方も、データ入力の仕事で活躍できるでしょう。
データ入力の仕事内容を知り自分に合った職場を探そう
データ入力の仕事は、未経験でもチャレンジしやすいため、異業種から事務職への転職や育児などでブランクのある方の社会復帰に適しています。
将来のキャリアアップの足掛かりになることも期待できる職種です。
一方で、コツコツと1人で作業をすることや、作業の正確性、スピードが求められます。
人によってはきついと感じることもあるため、仕事内容をしっかり確認しておきましょう。
メリットや向いている人の特徴を理解し、自分に合った職場探しに役立ててください。