金融事務とは?仕事内容や求められるスキルについて解説


2024年10月25日

銀行・証券会社・保険会社などで活躍する金融事務に興味を持ったものの、

「具体的な仕事内容は?」「必要なスキルを知っておきたい」と考える転職希望者もいることでしょう。

この記事では、金融事務の仕事内容をはじめ、求められる知識やスキル、向いている人の特徴などを解説します。

 

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金融事務とは

金融事務とは、金融業務の事務作業を担当する職種のことです。

銀行・証券会社・保険会社などで、各業種にあわせたさまざまな専門業務を行います。

金融事務の仕事をこなすためには金融関連の知識が必要となるぶん、一般事務に比べて専門性が高いことが特徴です。

証券外務員や保険募集人資格といった資格の取得を求められるケースもあります。

【業種別】金融事務の仕事内容

金融事務の仕事内容は、働く場所によって大きく異なります。

ここでは、代表的な以下の業種の具体的な仕事内容について、それぞれ詳しく解説します。

●銀行
●証券会社
●保険会社
●その他


【銀行】金融事務の仕事内容

銀行における金融事務は、「窓口業務」と「バックオフィス業務」を中心に担当します。

窓口業務とは、顧客と対面でやり取りする窓口での業務のことです。

「テラー」とも呼ばれます。窓口業務の主な仕事内容は、次のとおりです。

●口座開設
●預金受付
●ローン商品の紹介・申込手続き
●通帳記入
●為替(振込・送金)受付
●定期預金・年金・保険・投資信託などの相談

バックオフィス業務とは、銀行の後方で行う事務作業のことです。

顧客対応をする機会はほとんどありません。

バックオフィス業務の主な仕事内容は、次のとおりです。

●預金管理(手形・小切手管理)
●口座振替
●各種申込内容のシステム入力

窓口業務とバックオフィス業務に加え、電話やメール応対などの一般事務も、金融事務の業務に含まれます。

また外資系投資銀行では、証券決済や為替決済なども含む、さらに幅広い業務を担当します。


【証券会社】金融事務の仕事内容

証券会社では、株式・債券・投資信託などの取引の仲介を行います。

証券会社で働く金融事務の主な仕事内容は、次のとおりです。

●有価証券の販売に関する窓口業務
●証券口座の開設手続き・管理
●株主や顧客からの電話対応
●トレーダー・アナリスト・営業のアシスタント業務
●専用システムへの決算データ入力

同じ証券会社の金融事務であっても、配属される部門や担当業務によって仕事内容が大きく異なることが特徴です。

また、金融事務のなかでも業務を通じて日本経済の最新情報に触れる機会が多い傾向にあります。

証券外務員資格などの資格があれば、より活躍できるでしょう。


【保険会社】金融事務の仕事内容

保険業界も、金融事務が活躍する業種です。

生命保険会社や損害保険会社、大手企業の福利厚生部署や保険代理店などで、幅広い業務に携わります。

保険会社における金融事務の主な仕事内容は、次のとおりです。

●保険商品の説明・案内
●契約内容の変更手続き
●保険金の算出・支払い業務
●書類の発送・受付
●データ入力やファイリング

一般事務と比べ、業務を通じて顧客と接する機会が多い傾向にあります。

正確性が求められる業務が多く、「保険募集人資格」などの資格取得が必要なケースも珍しくありません。


【その他】金融事務の仕事内容

金融事務には、以下のような仕事もあります。

●外国為替事務
●投資顧問事務
●保険会社のコールセンター業務

外国為替事務とは、通貨が異なる国の間で行われる金銭の取引をサポートする仕事です。

具体的には、外国通貨の両替や海外送金、貿易取引の事務処理などを担当します。

 

投資顧問事務とは、株式・債券・投資信託といった有価証券の売買に関するバックオフィス業務を行う仕事です。

投資商品における運用や売買データの収集・入力、決済処理業務、各種レポート業務などを担当します。

 

保険会社のコールセンターで働く仕事もあります。

主な仕事内容は、事故の受付や問い合わせ対応です。未経験でも応募しやすい一方、保険募集人資格が求められるケースが多いでしょう。

金融事務に求められる知識やスキル

金融事務への転職を目指す場合、求められる知識やスキルについて把握しておくことは大切です。

金融事務には、主に次の2点が求められる傾向にあります。

●金融関連の知識や資格
●基礎的なPCスキル

それぞれ解説します。


金融関連の知識や資格

金融事務への転職を目指す場合、必ずしも経験や専門知識が必要になるわけではありません。

就職した後に、必要な知識を身に付けることも可能です。

とはいえ、金融事務の仕事は一般事務と比べて専門性が高い傾向にあります。

事前に知識を備えておけば、スムーズに仕事をスタートできるでしょう。

将来のキャリアアップにも役立つほか、勤務先によっては就職後に資格の取得を求められることもあります。

また、金融関連の知識や資格があれば、転職活動を有利に進めやすいでしょう。

金融事務の各業務に役立つ主な資格や検定の情報は、以下のとおりです。

資格・検定名

詳細

ファイナンシャル・プランニング技能検定

顧客に貯蓄や運用などの助言を行うために必要となる

日商簿記検定

企業の経営成績や財政状態を適切に記録・管理する技能を有していることを証明できる

証券外務員資格

株式・証券などの有価証券の売買に必要となる

生命保険・損害保険募集人資格

生命保険や傷害保険の売買に必要となる

金融窓口サービス技能検定

金融機関の窓口業務などに必要な知識・技能を有していることを証明できる


基本的なPCスキル

金融事務の仕事をこなすためには、基礎的なPCスキルも求められます。

仕事では、金融情報や個人情報などの大量のデータを処理する必要があるためです。

資料作成やデータ集計などの一般的な事務作業にもPCを使用するほか、専用システム・端末を導入している企業も多く見られます。

転職にあたっては、WordやExcelに関する基本的な操作ができるようにしておいたほうが安心です。

関数なども扱えれば、さらに活躍できるでしょう。

金融事務業のやりがいとは

金融事務には、さまざまなやりがいがあります。

データ作成や管理といった一般的な事務業だけでなく、顧客と企業をつなげる役割を担うため、

金融機関内部の土台を支えるやりがいを感じながら働けるでしょう。

顧客や仲間をサポートするなかで、相手から感謝されることもあります。

「誰かの役に立ちたい」と考える人にとって、特にやりがいを感じやすい職種といえるでしょう。

身に付けた金融知識を活かして、次のようなキャリアアップを目指せる強みもあります。

●大手の銀行や証券会社に転職する
●より専門性の高い投資顧問事務にステップアップする
●ファイナンシャルプランナーを目指す

正確性・機密性を求められる金融事務の経験者は事務職としても信頼されやすく、

他業界への事務職への転職においても有利に働く傾向にあります。

将来的なキャリアアップを目指し、日々モチベーション高く働けるでしょう。

金融事務に向いている人の特徴

金融事務を目指すにあたり、向いている人の特徴を把握しておくことも大切です。

一般的に、金融事務は次のような人が向いている傾向にあります。

●数字に強く几帳面な人
●金融情勢に興味がある人

それぞれ詳しく見ていきましょう。


数字に強く几帳面な人

金融事務の仕事には、金額の入力や確認、Excelを用いた表計算など、数字を扱う業務が多くあります。

そのため、「数字に強い」「数字を見ることを苦に感じない」いう人に向いています。

几帳面な人も、金融事務に適性があるでしょう。

日常的に大量のデータと向き合うなかで、精度を保つ細心の注意も求められるためです。

几帳面な性格でコツコツとした業務が苦にならず、作業の正確性が高い人が特に向いているといえます。


金融情勢に興味がある人

金融情勢に興味がある人も、金融事務に向いているでしょう。

業務のなかで金融に関わることはもちろん、顧客や職場の仲間から金融や経済関連の話題を振られることもあります。

日々新たな情報に触れられるため、金融情勢に興味がある人であれば楽しんで仕事に取り組めるはずです。

日々変化していく金融情勢を把握するための努力を怠らない前向きな姿勢の人も、金融事務として活躍できるでしょう。

金融事務の仕事内容を知りキャリアアップを目指そう

金融事務とは、金融業務に関連した事務作業を行う職種のことです。

銀行・証券会社・保険会社などで、それぞれ専門性の高い事務作業に携わります。

「数字に強く几帳面」「金融情勢に興味がある」という人は、金融事務に向いているでしょう。

金融事務の仕事内容は、働く場所によって大きく異なります。

転職を目指す際は、それぞれの仕事内容をしっかり把握しておくことが大切です。

業務を通じて金融に関する専門知識を身に付けられるため、将来的なキャリアアップを目指すことも可能です。

金融事務への転職を成功させ、理想のキャリアを叶えましょう。

 

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